雷雲蒔絵鼓胴 らいうんまきえこどう

室町 / 日本 

室町時代/15世紀
螺鈿、金高蒔絵、切金
高:27.5cm 口径:12.5cm
都久夫須麻(竹生島)神社奉納品、宝厳寺伝来

電光を螺鈿、雲を金高蒔絵と切金で施した大鼓胴。鼓胴には次の銘文がある。「永享二年六月廿一日、源左京大夫持信奉寄進竹生嶋御宝前」。これにより、永享2年(1430)室町幕府六代将軍義教の側近、一色左京大夫持信が竹生島神社に奉納したことが知られる。

また、この鼓胴には織田信長の二通の書状が付属され、信長とこの鼓胴との関係を物語るものとしていっそうの歴史的な興味を感じさせる。一通は織田信長から磯野員昌宛書状で、「青葉之笛持せ被越候 名物ニ候 前々誰之所持候て、何とある子細に依て竹生嶋へ寄進候哉 小笛添候 是も定子細可有之候能々相尋候て、存知之躰を具書付候て、可被越候、恐々謹言 九月六日 信長(花押)磯野丹波守殿」と記されている。内容は、「竹生島の名物青葉の笛を見た。誰がどのような理由で竹生島に寄進したものか、また、これに添えられる小笛も由来があるようである。これらのことをつぶさに調査して知らせるように」というものである。

いま一通は同じく信長から竹生嶋惣山中宛の朱印状で、「青葉之笛到来候 是名物見事候 今少留置 遂一覧之、可令返進候、此笛当山へ寄付子細之随身候つる哉、小笛相添候,此由来等慥ニ存知之(躰・を)□□書付(可被越)□□候、次静か所持候(由・之)□□小鼓筒之蒔絵ハ雷にて候由候、可被見候 猶磯野可申候恐々謹言九月六日信長(朱印)竹生嶋惣山中」とあり、内容は、「青葉の笛は到来した。まことに見事な名物である。しばらく手元において見たのち返す。この笛を当山へ寄進したのは誰で、その子細はどのようなことか、これに添う小笛の由来についても知りたい。また静所持という小鼓の胴は雷の蒔絵と聞く。ぜひ見たいものである。磯野に申しておくのでよろしく頼む」というものである。

ここに登場する雷の蒔絵の小鼓とは本品のことであろう。

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