十一面観音立像 じゅういちめんかんのんりゅうぞう

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彫刻 / 奈良県 

中国・唐時代 8世紀
石造 浮彫
全高85.1
1面
中国・宝慶寺
重要文化財

 陝西(せんせい)省西安市宝慶寺(ほうけいじ)伝来の石仏群は、中国史上唯一の女帝として君臨した武則天(ぶそくてん)の政権を、仏教を利用して翼賛せんとする意図に基づいて造立された。現在32点の存在が知られるが、そのうち7点が、細長い石に独尊の十一面観音を表した仏龕(ぶつがん)である。本品はその一つであり、丸顔に潤いのある眼差しを浮かべた表情、下半身に薄い着衣を密着させたすらりとした立ち姿など、洗練された作風を示す。また「滅罪」の二文字を明記した印章を手にする点は、当時の変化観音(へんげかんのん)信仰の実態を考える上で特に注目される。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.125, no.171.

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