赤絲威鎧残闕
あかいとおどしよろいざんけつ
概要
赤絲威鎧残闕
あかいとおどしよろいざんけつ
福島県
鎌倉
胴及大袖、しころ(革毎)小札板断片三十三個、菱縫板断片二十三個、本小札平札黒漆塗孔三行、鉄革一枚交じり。威毛紅糸、二條を矧合わせ威した所あり、耳糸白地紺縹の亀甲打、畦目菱縫韋威朱漆描菱。
金具廻胸板一枚、障子板一枚。脇楯壺板一枚、鳩尾板一枚、大袖冠板一双。革所綿噛一隻残欠、弦走断片一枚、蝙蝠付断片一枚、包韋断片三枚、獅子牡丹文染韋包、小縁紅五星韋、伏組色糸、鍍金笠鋲止、細文熏韋裏包断片あり。
八双鋲、鍍金菊座小刻二重笠鋲二個宛。しころ(革毎)小札鉄革一枚交黒漆平札孔二行。仕立胴に同じ。
小札 高7.0 幅4.0 しころ(革毎)小札6.0 幅3.0
胸板高2.4 幅18.7 障子板高4.5 長12.1
脇楯壺板高22.4 幅27.8 鳩尾板高26.6 7.0
袖冠板高7.2 幅34.8 (㎝)
一括
白河集古苑 福島県白河市郭内1-73
重文指定年月日:19570219
国宝指定年月日:
登録年月日:
都々古別神社
国宝・重要文化財(美術品)
奥州に遺る甲冑のうち、最古の貴重な遺品で、兜鉢、栴檀冠板などを欠失しているが、一領分を存し、小札や金具廻の形状から推定して鎌倉前期と考えられる。集古十種所載の図に対照して既に亡失している部分もある。