球磨神楽
くまかぐら
概要
球磨神楽はもとは三十三番が伝承されていたが、現在は三番神楽・獅子・岩潜・大小舞・みさき等十七番が伝承されている。これらのうちの十番前後が神社の例祭の宵宮に、また四・五番が例祭に舞われる。なお、獅子以外はいずれも直面【ひためん】である。
神社の拝殿が舞台となり、拝殿の周囲や、天井から拝殿の四隅と四囲に注連縄が張られ、「三笠」を舞う場合は、拝殿の天井から二つの笠と楕円形の天蓋に似たものが吊される。舞の後段で、これが破れて中から紙吹雪が散る。
楽器は太鼓(一)笛(一)(「笛揃」の曲で笛(二))及び楽板と称する板(一)で、各々本殿に向い拝殿の入口側に位置する。
これは球磨郡にのみ伝承される神楽であり、採物舞で古風である。また、神楽歌には古い歌が多い。他に同類を見ない独特の神楽なので、これを選択して、記録を作成する。
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国指定文化財等データベース(文化庁)