伊予神楽
いよかぐら
概要
この神楽は宇和島市及び北宇和島郡一帯の各神社の春祭りに舞われるもので、「おかんこ(男神子)神楽」とも呼ばれている。
宇和島市の伊吹八幡に元文三年(一七三八)の神楽台本が残されており、これに三十五番の神楽の説明がある。ほぼ現在のこの神楽と同じであるので、かなり以前から現状の神楽が執行されていたと考えられる。
神楽の次第は「天地開」「御神酒祭」「式三番」「清目」などを経て、「神送」まで三十五番をもって構成され、その組織はよく整っている。舞台は神社の拝殿や神楽殿で、大太鼓、締太鼓、銅拍子、笛が囃子に使用される。
伊予神楽は採物神楽の一種で、古風を伝承し、地方的特色の顕著なものである。
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