太政官制札
だじょうかんせいさつ
概要
明治新政府が全国各地に掲げた「五榜の掲示」の第4札。新政府は戊辰戦争の一方で新たな国家づくりに着手する。まず、慶応4年(明治元年、1868)3月14日、建国の基本方針となる「五箇条の誓文」を発する。ついで翌15日に「五榜の掲示」を発し、このような制札(高札)を掲げた。庶民一般を対象に、第1・2・3札では人の道を守ることを説き、徒党・強訴・逃散やキリスト教を禁じた。第4札では「王政御一新」に伴い「万国の公法」を遵守することを命じ、外国人の殺害を禁止した。第5札では士民の本国脱出を禁じた。