収穫

絵画  日本画 / 大正 / 日本 

中村左洲 (1873-1953)
なかむらさしゅう
1923(大正12)年
絹本着色
127.6×41.9
軸装

 中村左洲といえば、伊勢地方では鯛(たい)や魚の絵を得意とした日本画家として広く知られ、なかでも鯛を描いた作品は、そのおめでたい性格のゆえに「鯛左洲」と称されて珍重されている。
 この「収穫」と題された一幅は、そうした左洲の別の面を見せてくれる作品の一つ。かつては、日本のどこでも見られた秋の取り入れの風景が、柔らかい筆致と色彩とによって素直に描き出されている。
 二見町に生まれ育った左洲は、漁師として働きながら、地元の画家磯部百鱗に師事したというが、魚への的確な観察眼や穏やかな風景構成からは、江戸時代京都に生まれた円山四条派の絵画観が、明治以降も地方へ広範に普及していったさまを見て取ることができる。 (毛利伊知郎)

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