後撰和歌集巻第八断簡〈(白河切)/(としくれて)〉
ごせんわかしゅうまきのだいはちだんかん〈(しらかわぎれ)/(としくれて)〉
概要
本作品は「白河切」と呼ばれる古筆切で、『後撰和歌集』の断簡である。
伝称筆者は西行(1118~1190)である。書風は、緩急抑揚にとみ、速く書き流して、行が少し左に傾斜している。本文は、古本系統『後撰和歌集』巻第八冬のうちの四首に該当する。
本作品は、名筆の一つとして書道史上に重要である。また、伝本の少ない古本系統『後撰和歌集』の平安時代後期の書写になる古写本として国文学上にも価値がある。