慈雲寺冨田家石廟群 附 燈籠2基
じうんじとだけせきびょうぐん つけたり とうろう2き
概要
冨田家は、景政が藩祖前田利家の代より仕え、七尾城の守将を勤め禄四千石を賜る(「諸士系譜」)。中条流の剣法を修め、景政が冨田流の一派を興し、流派は藩の御流儀とされた。
慈雲寺は、冨田景政と今井彦右衛門の建立になり、貞享2年(1685)の寺社由緒書上では天正5年(1577)能登所口での開基建立とされる法華宗真門流の寺院である。天正11年(1583)前田利家は、能登に加え加賀の石川・河北二郡を新たに領地とし、居城を金沢に移した。冨田家も元和元年(1615)金沢に移り、慈雲寺も同地に移転した。