色絵吹重ね珠樹草花文鉢
いろえふきかさねしゅじゅそうかもんはち
概要
色絵磁器は、釉薬を掛けて本焼した磁器に上絵具で文様を描き、さらに上絵窯(錦窯)で700~800度の低火度で焼き付ける技法である。
「珠樹」は赤い実をつける空想上の木で、十三代今泉今右衛門の創作模様。この珠樹と丸文が見込み中央からそれぞれ三方放射線状に配され、それらは、更紗風の地文を伴う吹墨と薄墨の「吹重ね」を背景に、染付の青、そして赤と緑の上絵具で描かれている。さらに、それらを縁取るように俗に蛸唐草と呼ばれる唐草文が囲む。
第48回日本伝統工芸展出品同名作品の姉妹作。
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国(文化庁 工芸技術資料)