江戸〜明治時代前期
木綿製 一畳物房なし
竪186.8cm 横93.7cm
2枚
佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
公益財団法人鍋島報效会
鍋島緞通は佐賀城下の扇町で元禄時代に製作が始まったと伝えられ、木綿製の敷物で一畳物が一般的である。江戸時代を通して佐賀藩御用として将軍家への月次献上品にも指定され、一般への売買は禁じられていた。この緞通は房なし、縁七宝繋文で、向き合った蟹牡丹は、白地に紺、青、水色、薄茶。織込糸は短く全体に柔らかい織りで軽く、明治以降の重厚で織り締まった緞通とちがい、江戸時代からの歴史を伝えている。