柳橋水車図屏風(六曲一隻)
りゅうきょうすいしゃずびょうぶ(ろっきょくいっせき)
作品概要
作者:長谷川宗宅
長谷川派の祖である等伯の次男・宗宅の代表作品である本図は、父等伯の作品である香雪美術館本と比較し、画面の平板化、形式化などが指摘されている。しかしながら、本図には香雪美術館本にはない丹念で繊細な表現などが認められ、次世代の息吹が感じられる。本図は、父等伯の伸び伸びとした鋭い筆線による爽快な画風を良く継いでおり、その上で繊細さと意匠的な造形感覚が指摘できる点で、宗宅の画風を端的に示している。