突起装飾碗
とっきそうしょくわん
概要
サーサーン朝初期のガラスは、ローマン・ガラスの技法をそのまま用いたもので、ここに展示した突起装飾碗も当初はローマン・ガラスとされていました。しかし近年の成分分析の結果(当館研究紀要第21巻)、メソポタミア地方のガラス種が用いられていたことが分かりました。突起装飾は拭き竿で膨らませた本体の表面をすばやくピンセットなどでつまみ出したものです。深井晋司教授をはじめとする東京大学の調査団は、イラン、デーラマン地域のハッサニ・マハレ遺跡の古墓から、左の作品とよく似たガラス器を発掘しました。ガラス製容器が学術調査によってイラン高原で出土したはじめての例であり、確実な年代決定が下された、非常に重要な発見でした。
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