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吸角器

きゅうかくき

概要

吸角器

きゅうかくき

考古資料 / その他アジア

出土地:イラン

イラン・アッバース朝 10世紀

ガラス製

口径7.5 底径3.5 高8.5 総幅13.5

1個

薄緑色の透明ガラスを吹きガラス技法で成形している。外反気味で丸底のコップ型胴部に、斜め下方に向かって徐々に細くなる管を取り付けている。土中により褐色に変色した部分がある。大きく割れているが、ほぼ原形を留めている。表面はあまり銀化(風化)していない。胴部に直線状の管を取り付けた容器は、バラやアルコールの蒸留用器具とされるのに対し、本作品のように曲がった管付きの容器は、吸い玉あるいは吸い瓢(すいふくべ)と呼ばれる吸角器で、皮膚に吸い付けて、患者の身体から膿や悪血を吸い出す医療器具である。13世紀のミニュアチュール(細密画)に、この形の容器を背中に乗せて、医療行為を行っていると思われる図があり、「悪い血の吸出し」に使われた道具と考えられている。

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キーワード

イラン / / ガラス / 頸部

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