正覺寺 絹本着色 阿弥陀如来絵像
しょうがくじ けんぽんちゃくしょく あみだにょらいえぞう
概要
本資料は、大東市三箇の真宗大谷派寺院・正覚寺に伝わる阿弥陀如来絵像で、濃紺色の地に、48条の光明を放ち、蓮台上に両足をそろえて立つ阿弥陀如来の姿を描き、像身には金泥が塗られ、その上から金箔の截金で衣紋が描かれている。表具の裏面には、「方便法身尊像/大谷本願寺釈□□ /永正十四年丁丑八月一日/河内国讃良郡/三箇庄/願主釈道□」の墨書があり、年代および筆跡の特徴から、永正14年(1517)に本願寺第9代実如から直接受けたものと判断できる。三箇地域は、16世紀後半にキリシタン信仰の拠点として栄えたことが知られているが、正覺寺の絵像は、キリシタン伝播以前の三箇地域における宗教状況を知ることができる重要な史料であるとともに、市内に現存する歴史資料のなかで、市域の地名が確認できる最古のものの一つである。