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紅萌黄茶段青海波松塩釜模様唐織

べにもえぎちゃだんせいがいはまつしおがまもようからおり

概要

紅萌黄茶段青海波松塩釜模様唐織

べにもえぎちゃだんせいがいはまつしおがまもようからおり

染織 / 能楽 / 江戸 / 東京都

江戸中後期・18~19世紀

丈151.5 裄70.0

1領

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 NS65

未指定

 紅・萌黄・茶の段に、波を金糸による規則正しい青海波模様で表し、雪が積もった浜辺の松と塩屋を様々な色緯で織り表した豪華な唐織。
 浜松と塩屋は、能〈松風〉を挙げるまでもなく、かつて日本の浜辺のいたるところで見られた製塩の風景であった。絵画や工芸品の意匠に多くみられ、この唐織でも粗末な藁屋根の小屋のいくつかの内部に塩釜が表されているように、塩釜模様と呼ばれることが多い。松の葉叢の上に白く表される雪、そして塩屋の藁屋根の上に表される雪輪文から、地名にもなっている陸奥国、千賀の塩竈(宮城県塩竈市)を表している可能性がある。塩竈は、能〈融〉に所縁の地でもあり、〈融〉の旧曲名は〈塩釜〉でもあった。

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