『日講記聞原病学各論』
にっこうきぶんげんびょうがくかくろん
概要
『日講記聞原病学各論』
にっこうきぶんげんびょうがくかくろん
巻一の岡澤貞一郎の例言によると、本書は明治6年3月の大阪府病院建設以来、エルメレンスが毎週土曜日に学生に行った講義をもとにしたもので、薬物学に引き続き刊行しようとしたが、院務が忙しく刊行が遅れたとある。題名の原病学とは、現在でいう病理学の意味で、体の器官別に病気の症状、検査方法、治療方法がまとめられている。全18巻からなり、巻一から巻四までは伊予大洲出身の三瀬諸淵の翻訳で、残りの巻五から巻十八までは病院長であった高橋正純の翻訳となっている。
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愛媛県歴史文化博物館