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ナポレオンのインタリオ・ブローチ

なぽれおんのいんたりお・ぶろーち

概要

ナポレオンのインタリオ・ブローチ

なぽれおんのいんたりお・ぶろーち

その他

グラフィス&ウェイゴール

ぐらふぃす&うぇいごーる

イギリス

1825年頃

カーネリアン製インタリオ、ルビー、エメラルド、サファイア、ラピス・ラズリ、アメシスト

5.7×5.2×1.2cm

1

栄光や勝利を意味する月桂冠を頭上に戴いたナポレオンの横顔が、紅玉髄(カーネリアン)に彫り込まれている。植物がデザインされた周囲の装飾には、ルビー、エメラルド、サファイアなど数種類の異なる宝石がはめ込まれている。ナポレオンの趣向を反映して、帝政様式と呼ばれる威厳と格式に満ちた美の様式が誕生したこの時代、特に重要な美術の分野として注目されたのがジュエリーであった。フランス革命で衰退した宝飾産業を復活させたナポレオンは、自らの親族や宮廷夫人たちにも、美しいジュエリーを積極的に身につけさせることによって、一流の宝飾職人たちに、多いに技を磨く機会を与えた。ヨーロッパ各地の伝統芸術を振興したナポレオンの、文化的業績から生まれた華麗なジュエリーの1点であろう。

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