放光庵の石造地蔵菩薩立像
ほうこうあんのせきぞうじぞうぼさつりゅうぞう
概要
放光庵の石造地蔵菩薩立像
ほうこうあんのせきぞうじぞうぼさつりゅうぞう
長野県
江戸時代/1669
石造 舟形光背 蓮華座一体
総高 152㎝
1躯
長野県松本市大手5丁目376番
松本市指定
指定年月日:20160323
有形文化財(美術工芸品)
本市において、石造彫刻が盛んになるのは元禄年間以降であり、本像はこれに先行する。蓮華座を一体で彫り出す手法や舟形光背の中に頭光を表現しているところに制作年代の古さがうかがわれる。その大きさにおいては、制作年不明の旧念来寺の六地蔵と並び、本市の石仏としては最大の規模である。
一方で、この石像に刻まれた多くの人名については、全く解明できていない。これだけ多くの情報を持った石造物は、市内には他に例がないが、この点については今後の研究に期待する。