ごあんさん
ごあんさん
作品概要
ごあんさんの所在する山下地区にはねねいの出身した上田織部允の子孫が現在まで連綿と続いている。ごあんさんの供養塔がいつ建立されたかは不明であるが、ねねいの没後そう遠からぬ江戸時代初期ではないかと推測される。古来ごあんさんは女性の乳腫れに御利益がある霊場として多くの参拝されている。この御利益の由来となった話が残されている。相良家中で江戸時代中期に勧請奉行や町奉行として活躍した新宮庄大夫(1735~1805)が町奉行の時は毎日の仕事の内容を日記風に記録し、また幼少の時代から世間の出来事を国名に記録した「新宮庄大夫覚書」を残しており、この中にごあんさんに関する記述がある。