長楽寺堰論裁許状絵図
ちょうらくじぜきろんさいきょじょうえず
概要
本件は睦沢町佐貫地区の旧家に伝来してきた古文書で、寛文11(1671)年9月作成。長楽寺村、森村・芝原村と佐貫村の堰論についての絵図と裁許状が料紙両面に記されている。長楽寺堰は17世紀初頭に作られた。17世紀半ばを過ぎたころ、上流の佐貫村で新田を開くので下流の森村・芝原村・長楽寺村が用水不足になって争論がおき、長楽寺村が作るしがらみの高さは検使が立てた牓示杭の通りにするなどと裁定した。この史料は当地域の歴史を知るための史料として学術的価値が高く、睦沢町指定文化財として指定するに値するとされた。