越中国射水郡鳴戸村墾田図(麻布)
えっちゅうのくにいみずぐんなるとむらこんでんず まふ
概要
本図は、奈良時代の条里制下における越中国射水郡鳴戸村(現富山県高岡市)に存在した東大寺領庄園における土地開発状況を詳細に記した絵図で、天平宝字三年(759)の作成になる。文字のある箇所には「越中國印」が捺されている。
本図は、麻布を用いた数少ないもので、額田寺伽藍並条里図(国宝)や正倉院宝物の絵図に比べても保存状態が良く、作成当初の状態を今に伝える稀有な遺品であり、学術的価値が極めて高いものである。