アトリエ・デザイン あとりえ・でざいん

水彩 / 昭和以降 

三岸好太郎 (1903-1934)
みぎし こうたろう
昭和9年/1934
グワッシュ・紙
縦31.3×横23.2cm

アトリエ・デザイン
Design for a studio
1934年
北海道立三岸好太郎美術館蔵[D-151]

"1934(昭和9)年、三岸好太郎は新しいアトリエの建築を思い立ち、友人の建築家・山脇巌に設計を依頼する。山脇とは三岸の上京間もない1921~1922年頃に、三岸の親友で東京美術学校建築科にすすんだ俣野第四郎を通じて知り合っていた。当時の交友はそれほど深くなく、やがて山脇がドイツの造形教育機関バウハウスで学んで帰国した後、1933(昭和8)年4月に再会した。この頃、ヨーロッパの美術・工芸の新潮流や建築にも関心を高めるようになっていた三岸は、山脇を積極的に訪ねるようになる。コラージュ(貼り合わせ)の手法による制作を手がけるようになったのも、山脇巌、道子夫妻との交流がきっかけとなったという。
「私は建築家になるべきでしたね。建築は絵画なんかよりもずっと先進的です。」と語るほど建築にも大いに関心を寄せた三岸は、自ら何枚も新アトリエの構想図を描き、山脇に様々な要望を伝えた。
四角い白い外観。大きなガラス窓。吹き抜けの画室にスパイラル(らせん)の階段。グレーの壁。寄木の床。睡蓮の咲く池。三岸の夢は自由奔放にふくらみ、山脇は限られた予算の中でその希望を取り入れるべく、何度も図面を再検討しながら建設工事が始まった。しかし、三岸はそのアトリエの完成を見ることなく、同年7月1日に旅先の名古屋で急死する。31歳であった。主を失ったアトリエは、10月末に竣工し、翌月開かれた「三岸好太郎遺作展」の会場となった。 この三岸のアトリエは、完成時の姿そのままではないが、現在も東京・鷺宮にのこっており、登録文化財となっている。

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