絹本著色地蔵菩薩及び二童子像図
けんぽんちゃくしょくじぞうぼさつおよびにどうじぞうず
作品概要
中世等妙寺は、京都法勝寺を本寺とする天台律宗の戒律寺院として元応2年(1320)に静義上人(理玉和尚)により開基・開山されて以来、天正18年(1588)に焼失するまで当地域の拠点寺院として繁栄した名刹である。近世に至ってからも宇和島藩伊達氏の庇護により存続され、東叡山寛永寺の末寺になるなど、高い寺格を有していた。現在継承される寺宝は、天正16年(1586)の戸田勝隆宇和郡入りの折に寺宝寺領を没収され、散在していたものを伊達宗時が収集し納めたものと伝えられる。