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横櫛

よこぐし

概要

横櫛

よこぐし

日本画

甲斐荘楠音  (1894(明治27)年-1978(昭和53)年)

カイノショウ・タダオト

大正7年/1918年

絹本彩色

165.0×72.0

大きな櫛を横向きで髪につけた女性が、北宗の花鳥画家趙昌の落款が見える牡丹図屏風を前に、何やら意味ありげに佇んでいる。はだけた着物や謎めいた微笑が、妖艶な雰囲気をかもし出している。「切られお富」(河竹黙阿弥作「処女翫浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし)」を真似る兄嫁の仕草を見て着想を得、その姿を題材として何点か同様の絵を描いたが、本作はそのうちの1点である。大正7年の第1回国画創作協会展に出品されて大きな評判を得、村上華岳に激賞された。画家を一躍時代の寵児とした、甲斐荘の青年時代の代表作である。

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華岳 / 創作 / 協会 /

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