杉戸絵 司馬温公図
すぎとえ しばおんこうず
概要
大瓶の中に落ちた子供を助けるために、大瓶を石で割って子供を助け出す場面を描いたが、原話は、中国北宋中期の学者で「資治通鑑」の編集をした司馬光の訓話を元にしている。
物よりも人間の命の重みを教える話として、明治時代には教訓訓話として取り上げられた。
作品に残る印章には「常正」と「龍雲」とが読み取れるが、それ以上に
作者の経歴等については詳らかではない。梅御殿の杉戸絵のもう一人の筆者である
湯川松堂とともに、鈴木百年に学んだ画人であろうかと推測される。