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刀 銘 讃州住盈永 附 盈永文書

かたな めい さんしゅうじゅうみつなが つけたり みつながもんじょ

概要

刀 銘 讃州住盈永 附 盈永文書

かたな めい さんしゅうじゅうみつなが つけたり みつながもんじょ

工芸品 / 中国・四国 / 香川県

盈永

香川県

江戸時代後期/1796~97年

刀は、造込が鎬造、庵棟、中反りややつき、身巾狭し。鍛は、鎬地沸つき、地小板目よく詰み梨子地風、物打ちに飛焼。刃文は大互の目乱れ表裏揃う、匂厚くつき太足入り冴える、三つ角に島刃あり。帽子は二重帽子、表裏直中丸、沸つき僅かに掃掛けごころ、返り共に普通。茎は生ぶ、入山形、化粧鑢かかり大筋違、目釘穴一、棟小肉、棟鑢大筋違である。また文書は、和紙に盈永が記したもので、高松藩八代藩主賴儀の命で、刀及び脇差を制作した寛政8年7月から翌年4月までの詳細な記録である。訂正箇所があることから、藩に提出した案文の可能性が考えられる。

刀は、刃長71.5センチ、反り2.0センチ、元巾2.8センチ、先巾2.0センチ、元重ね0.5センチ、先重ね0.4センチを測る。文書は、縦28.8センチ、横222センチを測る。

1枚

高松市昭和町一丁目2番20号

高松市指定
指定年月日:20150331

高松市

有形文化財(美術工芸品)

刀に記された銘「讃州住盈永 寛政九丁巳年二月於高松城西丸鍛之」と合わせ、「盈永文書」に記載された内容から、高松藩八代藩主賴儀が制作を命じ、上覧した刀であり、藩からの指示により制作されたことがうかがえる。この後の寛政9年8月以降の盈永の作品には「讃州臣」の銘が用いられており、藩工として登用される機を得た精鍛作と言える。

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