木村陽山所用古梅園製斑竹管筆 銘 万法帰一
きむらようざんしょようこばいえんせいはんちくかんひつめいまんぽうきいつ
概要
鮮やかな紅色の斑が浮き出た斑竹の筆管に、白、紫、茶の三色を縞状にかけた鋒を配する華麗な作。銘から本筆が陽山の好みによって、奈良の製墨所として名高い古梅園によって作られたものであることが知られる。管尾に陽山の旧蔵を示すシールが貼られていたが、そこに書き込まれた数字は「一〇〇〇」であり、千本の筆を集めて「千管道人」と名乗った陽山にとって、記念すべき一本であったことが窺われる。同時に本筆は、陽山が毛筆を収集するだけではなく、自ら誂えてさえいたことを今に伝えている。古今無双の毛筆研究家、木村陽山は無類のコレクターにして、プロデューサーでもあったのである。
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