灌頂幡 かんじょうばん

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飛鳥 

飛鳥時代・7世紀
銅製透彫鍍金
全長約510.0
1流
国宝

幡とは、仏教の儀式で用いる旗のことです。特に灌頂幡(かんじょうばん)は上部に天蓋(てんがい)という傘を備え、大幡(だいばん)や小幡(しょうばん)などを組み合わせて構成された豪華なものです。古代において灌頂幡は天皇が亡くなられて一年目の法要や、寺院の完成を記念する儀式などで用いられました。この作品の場合、作られた目的は不明ですが、聖徳太子の娘と考えられる「片岡御祖命」(かたおかのみおやのみこと)によって納められたことが『法隆寺資財帳』という8世紀の記録に書かれています。
現在はそれぞれのパーツに分解して展示していますが、階段室の高い天井から吊るされた精巧な模造品で、当時の姿をご覧いただくことができます。本来はさらに幡足(ばんそく)と呼ばれる色とりどりの絹の吹き流しを垂らし、全体で10メートル以上の長さを誇っていたと考えられます。幡の本体は銅の板を彫透(ほりす)かしたうえ、金メッキが施されており、仏や天人、唐草などの文様が全体に表わされています。特に大幡をご覧ください。音楽を奏で、華や香を捧げる天人が、あたかも地上に降りてくるようです。その大きく衣を翻(ひるがえ)したのびやかな姿に飛鳥時代の金工技術のすばらしさを見て取ることができます。

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