大山寺旧蔵 法華玄義釈籤(叡山版) たいさんじきゅうぞうほっけげんぎしゃくせん えいざんばん

弘安4年(1281)〜9年の刊記
木版墨摺
24.8~26.1×15.1~16.3
10冊

鎌倉時代、南都、高野山などの大寺院においては重要仏典を木版で刊行することが盛んとなった。このような流れの中、比叡山でも権大僧都承が願主となり、天台宗の根本経典である“法華三大部”及びその注釈書150巻が出版されました。
総称して“叡山版”と呼ばれるこの刊行物の遺品は、“春日版(南都)”、“高野版(高野山)”と比べるとはるかに数が少なく稀少です。
出品資料には、「播州明石郡太山寺」などの書き込みがみえ、かつては天台宗の名刹・太山寺(神戸市西区)に伝来したことが分ります。
天正12年(1584)頃、京都の青蓮院宮の命で各地の天台寺院が所蔵する聖経類の調査がおこなわれました。調査後、宮は、聖経の一部を比叡山・横川の恵信院に寄進するように命じたため、これらの経典が太山より流出することになりました。
本書は、中国天台の大成者・智顗著『法華玄義』に関する中国天台第五祖・湛然が著した注釈書で、中国。日本を問わず、天台宗において非常に重視されました。

【名品2019】【中世の神戸】

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