蘭亭曲水図

絵画  東洋画(日本画を除く) / 日本 

月僊 (1741-1809)
げっせん
1806(文化3)年
絹本着色
126.6×54.5
軸装

 江戸時代を通じてもっともすぐれた論画家のひとりであり、月僊と同じ時代に画家として活躍した田能村竹田は、月僊を、当時画壇の大御所であった谷文晁と比較して文晁が伝統に深く根ざした絵を描くのに対して、月僊はもっぱら新しさを追求した、とその著者に記している。没後二百年になろうとする歳月が、月僊の作をいささかかびくさい“古美術”の一角へと追いやっているかにみえるが、描かれた当時の眼には、非常にざん新なものに映ったのである。
 月僊の絵は、比較的乾いた筆で手早く、かすれたように描くのが特徴で、そこにはたしかに先人の明らかな影響というものは認めにくい。
 ここに掲出した作品は、中国東晋の書家・王善之にまつわる逸話を絵にしたもの。
 折れ曲がった流水に杯を流し、前を過ぎないうちに詩を作り、作れなかったものは、罰として杯をの飲み干すことを求められたという。 (山口泰弘)

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