青苗遺跡出土品
あおなえいせきしゅつどひん
概要
出土品は青苗遺跡に所在する擦文文化期の貝塚から出土した土器及び骨角器である。土器は器形・文様から11~12世紀頃のものと考えられ、当該地域の擦文土器の特徴をよく示すとともに、貝塚の時期を明確に示している。骨角器には銛頭、ヤス状刺突具などがあり、多くは交易の産品である毛皮を得ることを目的としたアシカ猟にかかわる製品である。擦文文化においては貝塚の存在は希少であり、まとまった骨角器の出土も他に例をみない。出土品は擦文文化の社会を考える上で欠くことのできない重要な資料であり、学術的価値は極めて高い。