顔面付壺形土器 がんめんつきつぼがたどき

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考古資料 / 弥生 / 茨城県 

出土地:茨城県筑西市 女方遺跡出土
弥生時代(中期)・前2~前1世紀
土製
現存高68.4 ; 口径(復元) 長径15.4 短径14.3 ; 胴部 最大径28.4
1個

弥生時代に東日本を中心に作られた壺形の土器です。「顔壺(かおつぼ)」とも呼ばれる名前の通り、70センチ近くある大きな土器全体を人の体と見立て、壺の口の部分に粘土で眉・鼻・口・顎(あご)・耳を貼り付け、顔を立体的に表したものです。目と口の周りには、刺青のような模様が刻まれています。
これらの顔面付壺形土器は、造形的には縄文時代の土偶の流れをくむといわれています。縄文時代には女性像として表されていた土偶ですが、弥生時代になると乳房の表現がなくなります。造形的には似ていても、女性をかたどり、安産や多産、豊穣などを祈ったといわれる土偶とは使われ方が違うようです。
実はこのような顔面付壺形土器は、多くが再葬墓(さいそうぼ)と呼ばれるお墓から出土していることから、骨を収めた容器として使われたと考えられています。一度土葬して、そのあと壺に骨だけを収めました。土器の顔は特定の誰かではなく、祖先の霊を表しているのでしょう。
一つのお墓から複数の壺が見つかった例も多く、一族がその結束を高めるために一つの大きなお墓を作ったと考えられています。お墓に集まって祖先の霊をまつるのは、現在の私たちにも通じるところがありますね。

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