藤原佐理筆詩懐紙
ふじはらのすけまさひつしかいし
概要
高松松平家資料
有名な水戸黄門(徳川光圀)は、高松藩祖松平頼重の実弟としても知られる。光圀は、兄頼重を越えて水戸徳川家を継いだことを悔い、実子を高松松平家へ養子に出し、兄の子綱條を次の当主にすえただけでなく、水戸家当主が持つべき「藤原佐理筆詩懐紙」など水戸家伝来の家宝を兄に譲った。
藤原佐理は、「三蹟」と称えられる平安時代の書の名人。佐理の書で最も古い「詩懐紙」には、若き佐理が詠んだ美しい春の詩が綴られている。先人の書と一線を画す、S字の運筆、起筆は軽く終筆は重いグラデーションなど見どころは多い。現存する最古の詩の懐紙としても貴重。
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香川県立ミュージアム