扇面散屏風 せんめんちらしびょうぶ

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絵画 / 江戸 

宗達派
江戸時代・17世紀
紙本着色、紙本墨画
各167.0×375.0 (各扇面)上弦56.2~56.8 縦18.4~18.8
6曲1双

 扇の形をした画面に、さまざまな絵が描かれ、屏風に貼られています。この屏風は本来、2枚でセットになっており、こうした「扇面画」が、左右の屏風を合わせると60枚、貼り交ぜられています。描かれている内容は、「源氏物語」「伊勢物語」「平家物語」といった物語絵、有名な景色を彩り豊かに描いた名所絵、昔から伝えられてきたエピソードや人物を含む故事人物、風景や動物をモノクロで描いた水墨画など、幅広い画題を網羅しています。
 安土桃山時代から江戸時代初期(17世紀初頭)にかけて活躍した絵師、俵屋宗達は、扇屋「俵屋」を営んでいました。この屏風は、俵屋の製品であったと考えられています。扇は、日常の実用品であることに加え、贈答品としても盛んに流通していました。この屏風に貼り交ぜられた扇面画には、扇の折り畳み線がなく、またサイズも大きいことから、実用目的ではなく、初めから鑑賞のために屏風や冊子状に仕立てることが想定されていたのでしょう。扇屋は、さまざまな扇のデザインをストックしてあったはず。これは、まるで俵屋の図案のレパートリーを見せるカタログのような屏風です。
 それぞれ雰囲気の異なる絵が貼り交ぜられていますが、墨や絵具の濃淡のにじみやむらを活かした「たらしこみ」の技法、また金の雲をきらきらと光る水色の縁取りで囲む表現など、繰り返し登場する要素は、「俵屋らしさ」として期待される特徴だったのでしょう。

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