油彩画 

須田国太郎 (1891-1961)
スダ、クニタロウ
昭和25年/1950
油彩・キャンバス・額・1面
91.0×73.3
左下に署名
18回独立展 東京都美術館 1950

13

Dog
1950年
油彩・麻布
91.0×73.3cm
左下にモノグラム
1950年 第18回独立美術協会展
この作品は、動物園でのシベリア犬と、西大谷での民家の写生をもとに構成されている。明暗の強烈な対比、俯角から仰角への対象を見つめる視点の移動、中景を省略した近景と遠景による空間の構成、これらはいずれも須田の絵画を特色づけるものであり、いわば相反する二つの要素を画面にもちこんだ対照(コントラスト)の絵画といえる。それらの効果は、もとより留学中にバロック絵画やエル・グレコの作品の模写を通して学んだ技術や理論によるところが大きいであろう。ただし、白い地表の上に黒いシルエットのように浮かびあがった犬や、闇の中から現れたような家並は、いずれもその客観的な固有性を失い、作者の内面にイメージされた情景を写生したかのようだ。それは、自己と事物、そして事物相互の関係を認識し、再現しようとする西洋絵画の写実とは異なり、感覚的に、あるいは精神的に自己と対象を一体化しようとする姿勢から描いた東洋的な写実を示すものといえよう。したがって対照(コントラスト)の絵画とは、表現上の諸要素の対比ばかりでなく、東洋と西洋の写実の本質的な差異にもかかわるものであり、須田の課題はこれらを統合することであったといえよう。

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