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諸葛亮図軸

しょかつりょうずじく

概要

諸葛亮図軸

しょかつりょうずじく

絵画 / / 中国

張風筆

制作地:中国

清時代・17世紀

紙本墨画

106.8×44.7

1幅

銘文:先帝知臣謹慎 ; 張風之印

張風@ちょうふう@は明末清初の文人画家。上元(江蘇省南京)の人。字は大風、号は昇州道士など。明滅亡後は仕えず、遺民@いみん@としての生活を送りました。山水画をよくしましたが、人物画にもすぐれました。本図は三国時代蜀の宰相、諸葛亮(孔明)を描いたものです。これは諸葛亮が、「先帝」である劉備の崩御後、「危急存亡」した蜀のため、その子の劉禅にむけて先帝への報恩の志を述べた「出師表」の一部です。「先帝は臣(私)の謹慎なるを知り」に続くのは、「ゆえに崩御するにあたって私に大事を託された」。この「大事」とはもちろん蜀の復興を指し、張風にあっては明の復興を意味しています。当時の南京の文化状況が生み出した名幅と言えるでしょう。

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キーワード

/ 孔明 / 南京 / China

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