雪景山水図 せっけいさんすいず

絵画 / 室町 

伝周文筆
室町時代・15世紀
紙本墨画淡彩
1幅

画面左下から中央の山間に沿って曲がりくねった道が伸びています。途中には茶屋のような建物も見えます。さらに画面の上の方を見ていくと、中ほどに一軒の大きな建物があります。建物の屋根は白く、雪を被っているようです。季節は冬でしょうか。奥にはそそり立つ山々。よく見ると、その険しい山にも細い道が続いているのが見えます。どこか異国の地の風景のようです。
この絵は瀟湘八景(しょうしょうはっけい)という画題をモチーフに描かれていると考えられます。瀟湘八景とは中国湖南省にある湖、洞庭湖(どうていこ)に瀟水(しょうすい)と湘水(しょうすい)というふたつの川が合流する地域の景観を、季節、時間、天気などの異なる8つの画題に描き分けたものです。今回ご紹介する山水図は、8つの画題のうちの1つ、江天暮雪(こうてんぼせつ)という、夕暮れの山に雪が降り積もる様を描いたものとみられます。画家たちは、中国の瀟湘八景図を定型とし、それを学びながら、自分なりの色を出していったようです。長谷川等伯が描いた当館所蔵の瀟湘八景図にも、山間の道と建物の配置など、同じようなモチーフが登場します。
この作品は掛軸として仕立てられていますが、本来はもっとサイズが大きかったようです。元は部屋の壁に貼り付けられた障壁画であり、この絵の左右には瀟湘八景の世界が広がっていたと考えられています。残念ながら他の絵は残っていませんが、どんな世界が広がっていたのかと想像してみるのも、この絵の楽しみ方の一つといえます。

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