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日本書紀(岩崎本) 巻第二十二 巻第二十四

ニホンショキ(イワサキボン) カンダイ22 カンダイ24

概要

日本書紀(岩崎本) 巻第二十二 巻第二十四

ニホンショキ(イワサキボン) カンダイ22 カンダイ24

2巻

国宝

 旧三菱財閥の本家・岩崎家の旧蔵品であることにちなみ、「岩崎本」とよばれる『日本書紀』の古写本。巻第二十二「推古天皇紀」、巻第二十四「皇極天皇紀」の二巻がのこる。「和様」と称される、いかにも柔和な書風は、平安時代中期の古写経と特徴をおなじくし、書写の年代もそのころとみて差し支えない。文中には、朱および墨の訓点、区切り点、返り点など全体にわたって付されている。訓点はいくつかの時代に分類されるが、もっとも古いものは、本文の書写からさほどくだらない時期までさかのぼると考えられる。いずれの巻末にも、室町時代を代表する碩学・一条兼良(一四〇二~八一)が卜部家の本を用いて校合した旨を記す。

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