白氏文集 巻第三 巻第四
ハクシモンジュウ カンダイ3 カンダイ4
概要
『白氏文集』は中国、唐時代の文学者、白居易の詩文集。本巻は平安時代、嘉承二年(一一〇七)に文章博士の藤原知明(茂明)が書写し、六年後に自ら加点したもの。政治や社会を批判する諷諭詩「新楽府」二十首を収録する。巻末紙背には、白家の詩情に慣れ、儒業において文道を継がせるために、三男の敦真(敦経)に伝領する旨が記される。巻第四と共に東洋学者で京都国立博物館初代館長であった神田喜一郎博士の旧蔵品であり、神田本として広く東アジアに知られる優品。