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下絵和漢朗詠集切「郭公」

したえわかんろうえいしゅうぎれ ほととぎす

概要

下絵和漢朗詠集切「郭公」

したえわかんろうえいしゅうぎれ ほととぎす

伝藤原公任筆

平安時代 11~12世紀

彩箋墨書

縦25.3 横11.7

1幅

金銀泥で下絵を描き、金銀の揉箔を撒いた料紙に、『和漢朗詠集』巻上の「郭公」を書写した断簡。切名は、近代に入ってから、その料紙の特徴をとらえてのものである。もとは上下2巻本であったが、江戸時代初期には解体が始まっていたとみられる。
現存の古筆遺品に同筆のものは確認できないが、穂先が効いたリズミカルな運筆である。巧みな筆遣いと瀟洒で軽快な書風から、11世紀末期から12世紀初頭にかけての書写と考えられる。
もと上下2巻本であったとき、片仮名の訓点や異本との校合が加えられたようだが、仕立ての際に、鑑賞の妨げにならないように抹消したものと考えられる。

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キーワード

朗詠 / 和漢 / 書写 / 料紙

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