調度手本(今川了俊教訓) ちょうどてほん いまがわりょうしゅんきょうくん

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八条宮智仁親王筆
安土桃山時代・慶長3年(1598)
彩箋墨書
1巻

金銀で華やかに飾られた料紙に、美しく整った字が並んでいます。これは調度手本(ちょうどてほん)と呼ばれるもので、華麗な料紙に能書、つまり高い技術と教養を兼ね備えた書の名人が写した、書道のお手本です。美しく装飾されたこれらの手本は、室内を飾る調度品という機能も持ち合わせており、貴族の子弟が手習いを始める際の贈り物などにも用いられました。
冒頭に「今川」という字が見えるでしょうか。書かれている内容は、南北朝時代の武将、今川了俊(いまがわりょうしゅん)が、家に伝わる教訓をまとめたものです。子孫に書き与えた、武家にふさわしい心得のかずかずは、のちに道徳の教科書としても刊行され、広まりました。この作品は、今川了俊の教訓を安土桃山時代になって書き写したもので、後陽成天皇の弟である八条宮智仁(はちじょうのみやとしひと)親王によるものです。
この作品は現状では5巻1セットのうちの1巻です。もともとは6巻あったと思われ、それぞれに後陽成天皇、近衛信尹(このえのぶただ)、八条宮智仁親王といった、書がうまく教養もある当時の最高位の人物が筆をふるっています。豊臣秀吉の家臣であった山口宗永(やまぐちそうえい)が2人の息子のために発注したものであることが分かっています。

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