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ガス灯と広告

概要

ガス灯と広告

油彩画

佐伯祐三  (1898-1928)

サエキ、ユウゾウ

昭和2年/1927

油彩・キャンバス・額・1面

65.0×100.0

右上に署名、年記、書込み

4回1930年協会展 東京府美術館 1929

25
ガス灯と広告
Gas Lamp and Advertisements
1927年
油彩・麻布 65.0×100.0cm
1924年渡仏し、26年帰国した佐伯祐三は、その年の『みづゑ』7月号に寄稿した「巴里(パリ)の生活」という短文の中で、制作のあいまに沢山の絵を見たが、「中でもシャガールの色彩、モディリア二の深さ、ユトイーロのシュミ、ヴラマンクの物質描写法に感心しました」と書いている。最初の滞仏期に彼はこれらの画家たち、とくにヴラマンクとユトリロから大きな示唆を受け、また自分の絵のモティーフを見いだすきっかけを与えられ、制作も順調に進んだ。したがって、帰国後も再度のパリ行きがつねに念頭にあり、そして27年の9月に再渡仏を果たしてからの制作への打ちこみようは恐るべきものであった。《ガス灯と広告》は、この第二次滞仏期の代表作の一つであり、くすんだ石壁の質感表現と、幾重にも貼られた広告ビラの多彩な色斑やその上を走る鋭い奔放な筆線が渾然となって、一種の幻覚的な佐伯独特の世界を生み出している。

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キーワード

佐伯 / 祐三 / パリ / 勝蔵

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