姉弟 あねおとうと

絵画  油彩画 / 大正 / 日本 

関根正二 (1899-1919)
せきねしょうじ
1918年
カンヴァス・油彩
80.5×60.5

ひまわりを思わせる花々が咲き乱れる野辺と、そこにたたずむ子守の少女。近所に住む子供をモデルにしたというこの作品は、関根の幼い頃の記憶をもとにした、一種の構想画であると考えられています。少女が背負う赤子の、年齢の割に大人びた表情は、それが関根自身であることを暗示しているようです。しばしば<幻視の画家>と評されるように、関根正二の最晩年の作品には、幻想的かつ宗教的な性格が色濃く漂います。この『姉弟』では、過去の記憶をイコン(聖像画)のように封じ込めることで、彼の憧れたユートピア的世界が表現されており、彼の愛したヴァーミリオン(朱色)が、ここでも象徴的な役割を果たしています。

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