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教祖渡海図

概要

教祖渡海図

日本画

富岡鉄斎  (1836-1924)

トミオカ、テッサイ

大正10年/1921

墨画淡彩・紙本・軸・1幅

146.5×40.5

左上に自賛、年記、落款、印章

14
教祖渡海図   一幅

富岡鉄斎

紙本淡彩
一四六・五×四〇・五
大正十年(一九二一)
東京国立近代美術館

富岡鉄斎(一八三七〜一九二四)は、近代文人画の巨匠。京都の法衣商の家に生まれ、幼時より国学、漢学などを学んだ鉄斎は、中国画をはじめ、大和絵・琳派・浮世絵などを広く学び、高い教養を背景に生涯に二万点もの作品を描いた。「万巻の書を読み、万里の道を行く」を実践し、和漢古今の書を読破、各地を遍歴しながら確立したその画境は、八十歳を超えてますます深まり、多彩な色彩、画面にみなぎる強靭な筆力など、近代日本絵画史において特異な位置をしめた。
本図は、儒・老・仏の三教は、結局において一致するという思想を表わしたもので、遠磨が楫(かじ)を取る船に、釈迦・孔子・老子が同乗して、苦海に迷う衆生を助けに向かう場面を描いている。人物の繊細な描写とは対照的な、水墨による滝や渦巻きなど、「水」の大胆な表現は動感に富んでおり、作品に生彩をあたえている。鉄斎八十六歳のときの作品。

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