大宝寺焼コレクション
だいほうじやき これくしょん
概要
大宝寺焼は、江戸時代末ごろから明治にかけて鶴岡でつくられた陶器です。1825(文政8)年の焼き物に関する文書が窯元だった家に残っており、このころに創始されたものと思われます。窯場は、鶴岡の大宝寺町と新町の2ヶ所にあり、新町焼とも呼ばれています。近郊からとった粘土を使い、厚手で重いつくりのものが多く、釉薬も灰釉の単調なものです。徳利、甕類、湯通し、ゆたんぽ等日常雑器がおおく、寒地独特の器種もありましたが、日本海の舟運によって、中央のよりすぐれた陶磁器が大量に移入されていたため、次第に需要がすくなくなり、明治20年代に廃窯しています。指定内容は、徳利101点湯通し50点その他83点。
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公益財団法人致道博物館