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円空作観音像

えんくうさくかんのんぞう

概要

円空作観音像

えんくうさくかんのんぞう

木像 / 江戸 / 北海道

円空

えんくう

北海道

江戸時代/1666

禅林寺 広尾町西2条9丁目

十勝バス広尾駅バス停から徒歩15分、広尾町教育委員会 0155-82-2111。

禅林寺

北海道指定有形文化財

・寛文6年(1666)、松前藩家老でトカチ場所の知行主蠣崎蔵人広林が主君矩広の安泰を祈願して戸賀知明神社(十勝神社)に奉納した僧円空作の仏像「白衣観音」で、像の背後記文に「願主 松前蠣崎蔵人 武田氏源広林 敬白」「寛文六 丙午天六月吉日」とあります。
・仏像は、総高11.1センチメートル、像高7.3センチメートル、台座高3.3センチメートル、像奥行2.6センチメートル、台座奥行2.8センチメートル、像幅5.1センチメートル、台座幅2.0センチメートルの大きさです。
・円空は臨済宗の僧で、美濃国竹ヶ鼻(現在の岐阜県羽島市)の生まれ、23歳の時、富士山、立山にこもり、岩屋で仏像を彫ることから、「窟上人」ともいわれていました。
・この仏像は、明治8年(1875)11月開拓使寺社係の通達により、神仏の合祀が禁止となり仏像・仏具が取り除かれ、その折立ち会った、若林忠次郎の仏間に移されました。
・若林が函館に去り興村茂八に移され、興村もまた所持して引き揚げ大正元年(1912)に死亡、息子吉造が所持することとなりました。同3年(1914)3月、禅林寺開創住職建入教山、山崎金助らと図り、吉造に懇願、当寺に奉安し現在に至っています。ちなみに円空は寛永9年(1962)生まれ元禄8年(1695)没の63歳説が有力です。当地には足をいれていません。

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