銹藍金絵絵替皿〈尾形乾山作/〉
さびあいきんええがわりざら〈おがたけんざんさく〉
概要
銹藍金絵絵替皿〈尾形乾山作/〉
さびあいきんええがわりざら〈おがたけんざんさく〉
東京都
江戸
手捏ね内面轆轤仕上げで円形のいわゆる土器皿につくり、見込に圏線を一条陰刻する。素地は鉄気の多い陶胎で褐色を呈する。その一部を残して部分的に白化粧を施し、銹絵具と呉須で下絵付けし、透明釉をかけて金泥で上絵付けをする。裏は縁の一部に表から続く文様を表し、対応する縁に銹絵具で枠取った白化粧地を作り、中に銹絵具で「乾山」の銘を署す。
文様は絵替わりで(1)梅樹、梅花、(2)八重葎、(3)州浜形に流水、水草、(4)波と帆、(5)月と薄を表す。
(1)梅樹文 径16.4 高2.2 (2)八重葎文 径16.0 高2.5 (3)流水水草文 径16.7 高3.2
(4)波に舟文 径16.1 高2.0 (5)月に薄文 径16.1 高2.4 (㎝)
5枚
東京都港区南青山6-5-1
重文指定年月日:19870606
国宝指定年月日:
登録年月日:
公益財団法人根津美術館
国宝・重要文化財(美術品)
俗に土器皿【どきざら】と呼ばれる乾山独自の作種の皿である。四季折々の文様を絵替りに表し、得意の白土化粧掛法と琳派意匠を見事に組み合わせて表現している。それぞれの図柄に応じて白化粧の表情が様変わりし、文様と相まって風情のある意匠を生み出している。乾山の特色がよく示された作。