考古資料 / 奈良県 

中国・西周後期 紀元前9~紀元前8世紀
ワ字形退化顧首鳥紋(竊曲紋)
現高20.0 口径21.9
1個

 西周期の簋(き)の資料は比較的多くてさまざまな種類の文様や装飾を持つものが見られ、この器種がかなり重要視されていたことをうかがわせる。しかし西周後期には全体が定型化して文様もごく簡略化したものがつけられるのみとなり、代ってその所持数でその地位を象徴するようになる。それをうかがわせるようにいくつもの簋が並んで出土したとき、それらを列簋(れっき)と呼んでいる。この簋は蓋が失われていて足も補修されているが、内底に長文の銘文が鋳込まれている。「伊」という人物が王命を受けて褒美(ほうび)をもらったときの様子が克明に記されている。

坂本コレクション 中国古代青銅器. 奈良国立博物館, 2002, pp.44-45, no.178.

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