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赤楽茶碗(無一物)〈長次郎作/〉

あからくちゃわん(むいちもつ)〈ちょうじろうさく〉

概要

赤楽茶碗(無一物)〈長次郎作/〉

あからくちゃわん(むいちもつ)〈ちょうじろうさく〉

工芸品 / 安土・桃山 / 近畿 / 兵庫県

長次郎

兵庫県

桃山

赤褐色軟質陶胎。短円筒形で低い高台を付す。縁は内反りに薄めの丸縁で、下方に従って肉厚となり底が部厚い。内外全面に低火度の赤楽釉をかけうr。釉は艶がなく内側面の釉一部は白濁色を呈し、外側の釉は大部分かせている。内底は円錐形に凹み、赤褐色の素地が露出している。高台畳付に四個の目跡がある。

口径11.2 高8.5 高台高0.7 同径5.0 (㎝)

1口

兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1

重文指定年月日:19710622
国宝指定年月日:
登録年月日:

兵庫県

国宝・重要文化財(美術品)

低火度の赤楽釉をかけたいわゆる楽茶碗である。すでに重要文化財に指定されている黒楽茶碗「大黒」とほぼ同態の作調である。素地・釉調から天正年間後期の作と認められ、長次郎赤楽茶碗の代表作であり、茶道史上、陶磁史上においても桃山時代における重要な作例である。松平不昧公所持の中興名物として古来著名な名碗である。

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